嫁ブロックを突破したいなら嫁を「とおせんぼNPC」として考える論

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転職や起業をさあいざやるぞと決めたときにやってくるのが嫁ブロック。嫁ブロックを突破したいけど、嫁は離婚などのネタできみを揺さぶりに来ていることもあるじゃろう。では、どうすれば最悪の結果を招くことなく嫁ブロックを突破できるのか、今日はその方法を話そう。ちなみに、嫁ブロックの他にも夫ブロックや旦那ブロック、親ブロック、家族ブロックなんて言葉もあるがの、これらも同じような考え方をすることで突破できるぞ。

嫁ブロックとは

「嫁ブロック」とは、既婚の男性が転職や起業などで独立しようとする際、その妻がこれに反対したり、その実現を阻止したりすることじゃ。もともとは転職業界で使われていた業界用語で、特に内定を辞退されるときに使われていた言葉だそうじゃ。最近この言葉が一般的に使われるようになったのは、大手志向が大部分を占めていた数十年前に比べてチャレンジングな男性が増えてきたことを表しているのかもしれんな。

親ブロックなどの場合でも同じように、なにかの行動を起こす際に、その行く手が遮られてしまう状態のことを指しているのじゃ。

嫁ブロックはなぜ起こるのか

そもそも、なぜ嫁ブロックは起こり得るのかを考えていくとしよう。まだ嫁ブロックが起こっていないきみは、これを理解して嫁ブロックを未然に防ぐのじゃ。

夫側が突然転職や起業を打ち明けるから

きみがある人の妻で、ある日突然転職を言い渡して来たとしよう。きみの最初の反応はどうじゃろうか?おおかた「え、大丈夫なの?」となるじゃろう。つまり、まずは否定から入るわけじゃ。そして、人間というのは最初に取った自分のポジションと真逆のポジションを取ることに抵抗を覚える生き物じゃ。よって、「正直、気は進まないけど彼がやりたいと言っているのだから任せてみるか」と例え内心思っていたとしても、嫁ブロックが発動してしまうのじゃ。

このような強い否定の反応を引き出さないためには、常日頃から今の仕事で悩んでいることや、転職を迷っていること、独立してやりたいことがあることなどをパートナーとシェアすることじゃ。お互いの信頼関係を築く、夫婦の基本じゃな。

環境の変化が重荷になる状況だから

出産時期や育児、引っ越し、介護の必要がある時期などはそれで頭がいっぱいじゃ。生活に余計な変数が増えることは、夫の選択自体に対して否定的でなくても「今はやめてくれ」の心理が働くじゃろうな。勤務地が予想もしていなかった場所に変わったりするかもしれんしの。

そもそもの話じゃが、結婚をするということは抱える責任が増えるということを理解しているじゃろうかの?「パートナーや家族の都合に自分の人生を阻まれたくない」「自分の好きなことだけして生きていきたい」と考えることは、そういう生き方も1つ確実にあるのじゃから問題ない。しかし、そんな人は無闇に結婚してはならん。

理由がネガティブだから

転職や起業の理由が「今の仕事に満足していない」「今の職場は自分を正当に評価していない」などだった場合、きみが妻だったらどう感じるかの?少なくとも、多少のリスクを家族で負ってまで応援したいとはならんじゃろうな。そして、いざ転職や起業した場合、その選択を正解にしてくれるようには思えんじゃろう。

自分のステータスが下がるから

外資系や大企業に勤めている夫の妻であることをステータスに感じていたりするパターンじゃ。これはちょっと難しい。なぜかというと、きみが転職したり、独立したりする理由や考えは妻にとって関係なく、OKを出す理由にならないからじゃ。結局、夫のステータスが落ちることによって自らのステータスも落ちてしまうからの。嫁側にとって、夫がどうしたいかは関係ないのじゃ。自分がどうしたいかしか考えてないからの。きみは結婚した相手を、一度見つめてみる必要がありそうじゃ。

夫を試しているから

あえて嫁ブロックしてみて、夫がどうでるかを試しているということも想定できるの。きみの妻が本質的に家庭のことを考えて嫁ブロックしているならば、それは夫の一意や妻の利己的な感情ではなく、「家庭としてその判断はどうか」をきみに問うているのじゃ。いい嫁じゃないかの。

きみも自らの責任で転職や独立を決意し、実行しようとしているのじゃ。説明責任は大いにあるぞ。

嫁ブロックを突破したいなら嫁を「とおせんぼNPC」だと思え

嫁ブロックが発動してしまう理由はわかったじゃろう。なにもきみを真っ向から否定したり、攻撃しようとして嫁ブロックしているだけではないことがわかったじゃろうかの。しかし、転職や起業の決断もきみの人生じゃ。最後に、嫁ブロックを突破するために大切な考え方を話すとしよう。

「とおせんぼNPC」とは

「とおせんぼNPC」とはなんだろう、と思ったことじゃろう。わしが考えた表現じゃからな。

「とおせんぼNPC」とは、ゲームなどで道中に立ち、プレイヤーがストーリーを無視してどんどん先へ行ってしまわないように行く手を阻んでいる存在のことじゃ。NPCとは、Non Player Characterのことで、プレイヤーではない登場人物のことじゃぞ。例で言うと、ポケモンのカビゴンが代表例じゃな。ゲームの中で、カビゴンは道の上で寝ていてプレイヤーをとおせんぼしておる。

嫁ブロックをこの「とおせんぼNPC」による道のブロックに置き換えて考えてみるのじゃ。本質は同じだったりするんじゃ。

相手のニーズを理解し満たしてあげる

「とおせんぼNPC」は、道中で道を塞ぎ、話しかけると同じセリフを繰り返すのじゃ。例えば、

この先は大河があって船でしか向こう岸に渡れないんだ。でも、数日前の嵐で船が動かない状態で…誰か直してくれないかなあ

と言っていたら、街にいる船の整備士を探して連れてくればそこをどいてくれそうじゃの。例えば、

寒すぎて動く気になれないや…寒いなあ…

と言っている人がいたら、厚手のコートを防具屋で買ってきて渡せば道を開けてくれることじゃろう。

これら「とおせんぼNPC」を突破した例から学ぶことは、同じセリフを繰り返し、意固地にそこに立ち止まる者でも、その相手の求めているものは何かを理解し、提供してあげることで、いとも簡単に向こうから道を明け渡してくれるということじゃ。

嫁ブロックも同じじゃ。きみは「年収もそこまで下がらないんだ」「今の職場より裁量権が大きいんだ」「社会的によりインパクトのあることができるんだ」のような内容で妻を説得しようとしていないかの?そして、嫁ブロックを発動されてしまう。妻はそんなこと、気にしてすらないぞ。夫が転職や起業をし、状況が変化することで、嫁側にはどんな不安や課題が発生しているのか。嫁側はそれは本当にそうか、それはどうやって解決できるのか、ある程度許容はできるけど今回はどの程度なのか、ということを考えておるかもしれん。「とおせんぼNPC」(=嫁ブロック)攻略の第一歩は相手のニーズを分析し、理解することじゃ。

そして相手のニーズが理解できたなら、目に見えるかたち、言葉に表現できるかたちでそのニーズを解決し、満たしてあげることじゃ。「とおせんぼNPC」は繰り返しセリフでニーズをほのめかしてくれる一方で、嫁ブロックの場合はある程度自分でニーズを考えねばならんがな。人によっては、聞いてしまってもいいかもしれん。きみが言いたいことではない。相手が求めているものを満たしてあげるのじゃぞ。それができれば、嫁側も「仕方ないけど、がんばってね」という気持ちにもなろうものじゃ。きみが妻の気持ちを理解していることを言外に表すことにもなる。

嫁ブロックなんて突破して当たり前

転職や起業など、きみが決断をしたこと自体は理由がなんであれ、立派じゃ。嫁ブロックなんて嫁が邪魔みたいな表現じゃが、どうせなら嫁側にも納得してもらいたいじゃろう。転職や起業自体がもっと大きな挑戦と労力を伴うのじゃ、嫁ブロックなんて突破しないで成功できるわけないことは言うまでもないの。妻に寄り添って、「とおせんぼNPC」の気持ちに寄り添って考えるんじゃ。がんばれの。

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